8月16日は屋上を開放する京都の病院はいくつもあります。


迷惑になってはいけないので、くわしくは書きませんが、患者さん、家族の方、お友達、それに近所の人まで大勢で屋上に出て送り火を見るというのが通例になっている病院も。


全部の送り火を見ることができる素晴らしい立地の病院もあるそうです。


幸か不幸か、ご家族やお知り合いが入院中なら、尋ねてみてください。


病院のうえだから、浮かれる気分にもならず、いろいろと考えさせるものがある・・・そんな夜になるかもしれません。

綾辻行人さんの小説に「六山の夜」があります。
これはまさに病院の屋上から送り火を見るおはなしです。


五階建の建物の屋上。病院の名前は深泥丘病院。
入院患者とその家族、そして病院関係者だけが見られる五山送り火の景色を書いています。
(去年までは近所のひとも誰でも上がれたのが、事故があってから部外者は入れなくなった...というのもありそうな話でリアリティーがあります。)

小説のなかの送り火は、大、妙法、船、鳥居ではありません。

人文字山の「人」
水魚山の「永」
竜見山の「火」の右の点が抜けたもの
青頭山の「目のかたち(猫目)」
耳山と刀山の「虫虫」

となっていて、他にも如呂塚、紅叡山、深蔭川、黒鷺川など思わせぶりなネーミングがたくさん出てきて妖しさたっぷりです。

そして、今年だけは保知谷の無無山に六つ目の送り火が灯るという...。

そんなおはなしです。



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