2019年の8月16日。
今年は吉田山の東側の斜面から大文字の送り火を見ることにしました。
吉田山・神楽岡の送り火観賞スポットの情報はこちらにあります。

大文字の送り火

車は真如堂の門前のコインパーキングに。
18時過ぎに入れて、30分200円、20時からは1時間100円なので駐車料金は900円でした。
以前はここにはコインパーキングがひとつだけだったのですが、いまは3つもできていて、ガラガラでした。
紅葉のシーズンなら満車になるのかもしれません。


さて、まずは真如堂にお参りにいきます。
参道にはロウソクが入った小さな灯篭が並べられ、本堂の前にはたくさんの灯篭が大の字の形を作っています。
これらは19時半の法要開始とともにに火が入れられるそうです。

真如堂 大文字の送り火


吉田山に登るのは、茂庵の登り口から。
風情のある石段ですが、まっすぐ登るのでちょっとしんどいです。
18時40分ごろに到着です。
今回は上のほうまで登らず、大正時代にできた貸家住宅群のあたりで見ることに。
吉田山は大文字を眺めるだけなら良いスポットは無数にあるのですが、いちおう写真も撮らねばならないので、電線やら電柱やら茂っている木々を避けると場所は限られてきます。


だんだんと日が暮れて暗くなってきます。
正面の大文字には懐中電灯がちらちらと見えます。

大文字の送り火

台風10号が過ぎたあとですが、空は雲に覆われ、あまり爽快な夜ではありません。
そしてなにより風が凪いでいて、じめじめと蒸し暑く、つらい待ち時間でした。
7時半になると、真如堂の法要の声が聞こえてきて、まわりのこどもたちが怯えます。「おばけの声や」とかいうて。


いよいよ8時ちょうど。


パラパラと火が付き始め、しばらくして完全な大の字に。
大文字山と吉田山は少し距離があるため、大迫力の送り火ではありません。
風向きもあるのでしょうけれど、静かな送り火です。

大文字の送り火

8時半を過ぎ火は減り始め、長い時間をかけて消えて行きました。
突然山の端から明るい満月がポコッと出て、歓声があがりました。
残念ながら満月はすぐに黒い雲に隠れ、出たり入ったりしているうちに大文字の火はどんどんと消えていきました。

大文字の送り火

そのあと懐中電灯の光がいっぱいになるのは、保存会のかたがたのほか、消し炭を早速拾うひともいるのかもしれません。
帰り道には懐中電灯のピカピカはずっと続いていました。


お読みいただきありがとうございました。


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