毎年8月16日に夏の京都の夜空を焦がす五山の送り火。2021年の8月16日は月曜日です。月齢は7.5で半月。
京都市を囲む山々に炎の「大」「大」「妙・法」の文字と「鳥居」、「船」の形が次々に浮かび上がります。
その炎で、お精霊(しょらい)さんと呼ばれる死者の霊をあの世へ送り届けるとされています。
平成から令和になってもその伝統は変わることがありません。
五山の送り火の見物客は平日でも10万人を超えるといわれ、京都の町中は人であふれます。
なんとなく出かけても移動もたいへんですし、なかなかいい鑑賞スポットは見つからないし、なんといっても火が灯るのはたった1時間にも満たないので、十分な下調べは肝心です。最近は雨が降ることも多いので、お天気も調べるほうがいいですね。
当サイトでは無料で
送り火を見ることができる
鑑賞スポット、
穴場スポット情報をはじめとして、お金はかかるけれど高い位置から優雅に(それも素晴らしいお食事をいただいて)
五山の送り火が満喫できるホテルの宿泊プランまで、たくさんの鑑賞スポットを紹介します!
※ 当サイトの情報の正確性は保証しかねます。特にホテルのプランなどは毎年変わりますし、紹介している
鑑賞スポットも「ビルが建って見えなくなった」「お店がつぶれた!」「ホテルがつぶれた!」「木が伸びて見えなくなった」など変化していきます。
見えなくなるばかりでなく、「隣のビルがつぶれて見えるようになった」「禁止されていた場所が一般開放された」など、状況が好転する場合もあります。
どちらにしろ一年でたった1時間足らずの行事ですから、早めに出かけたり下見したりして失敗のないようその瞬間をお迎えください。
※ 下見は日が暮れる前のまだ明るい時間にしましょう。暗くなってからでは、火が点くまでどこに山があるのやらわかりません。
(←ここ重要!)
五山の送り火鑑賞ポイント
人気の
五山の送り火鑑賞スポットや、ちょっと穴場のポイントを写真とともに紹介します。
同時にたくさんの送り火を見たい!
いっぺんに
五山送り火全部を見たいという願望は誰にでもありますよね。
五山送り火全部見える場所の情報を探していらっしゃるかたも多いと思います。
ただ、たくさん見えるということは・・・字形が
遠く、小さくなることに加え、人がいっぱい、あるいは
「
高層ビル=有料プラン=高額×人数」などという傾向も。
もうひとつの違いは音がないこと。近くで見るときのバチバチと燃える豪快な音や物悲しい鐘の音などは味わえません。
じっくりひとつかふたつの送り火を見たい!
ひとつの送り火を見るのなら、選択肢は無数に広がります。
近くから見ることになれば、時間前に灯るいくつかの火、慌ただしく動く懐中電灯が見え、連絡を交わす声も聞こえ風情があります。送り火が点火されれば火の周りに保存会のひとびとの姿も浮かびあがり、山の稜線もくっきり見え、バチバチと木のはぜる音や叩き続けられる鐘の音も聞こえてきます。
人気スポットですいているのは
京都御苑でしょうか。
五山送り火鑑賞スポットをもっと見る
高層ホテルに宿泊して五山の送り火を見る
京都市内の背の高いホテルに泊まって屋上や最上階から眺める
送り火は最高です。
もちろん近くで見る炎の迫力は味わえませんが、遠くにポツポツと静かに火が点る様子はお盆の終わりにふさわしい哀愁漂う京都風情といえるでしょう。
ディナー付きの送り火鑑賞会も良いですが、そのまま宿泊すれば帰りの大渋滞も考えなくてよいのでたいへん優雅ですね。送り火のあとの公共機関はたいへんな混雑。駅で切符を買うのに行列するのってつらいですから。道路も大渋滞を引き起こします。
送り火が見えるホテル一覧はこちら
京都五山送り火 鑑賞スポットマップ
(地図上のアイコンをクリックすると詳細を見ることができます。)
●
「大文字」送り火の基本情報
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松ヶ崎「妙法」送り火の基本情報
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「船形」万燈籠送り火の基本情報
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「鳥居形」松明送り火の基本情報
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左大文字送り火の基本情報
※ なお、当日は山に登ることは許されません。
宗教行事であるうえに火を使うので、保存会と消防隊員の方が細心の注意を払って行っています。
邪魔にはならないようにしたいものです。
(京都新聞からの引用)
消し炭は宗教的な護符だが、近年では、登山禁止である送り火の火床からまだ燃えている松を取る人が増え、大文字保存会では対応に苦慮。松は一年間かけて準備をし、類焼のないよう細心の注意を払う。大文字保存会は「マナー違反はやめてほしい」と強く訴える。(引用ここまで)
五山送り火の点火時間
2014年より点火時間が少しだけ変更になりました。
五山の送り火は少しずつ点火時間が違います。
すべてが見えるスポットでひとつずつ点る火を目で追っていくのはとても風情があり、素晴らしいものです。
● 大文字送り火 午後8時
● 松ヶ崎妙法送り火 午後8時5分
● 船形万燈籠送り火 午後8時10分
● 左大文字送り火 午後8時15分
● 鳥居形松明送り火 午後8時20分
交通規制は主に午後7時〜9時です。
金閣寺の回り・嵐山渡月橋周辺・広沢池周辺・鴨川の合流点付近やそれより北側の
加茂街道・高野川の馬橋周辺・銀閣寺参道や法然院前・将軍塚への道などが歩行者専用道路になります。一方通行になる道や二輪車通行止めの道もあります。
送り火当日の交通規制については、京都府警の公式サイトでご確認ください。(くわしい交通規制地図があります。京都府警察 > 交通安全 > 臨時交通規制のページへ)>>
京都の大文字焼き?
関東の方はよく「
京都の大文字焼き」とおっしゃいます。
(もっとも京都市地元民でも
大文字焼きと言いますが、公式には
五山送り火とされています。)
京都では
大文字焼きという呼び方をとても嫌う人がおられますから、「
大文字の送り火」「
五山の送り火」と呼ぶほうが無難です。
》 》 大文字焼きと大文字送り火 どっちが正しい?
双ヶ丘立体交差高架橋
双ヶ丘立体交差高架橋は、双ヶ丘の南側、JR花園駅の西に架かる跨線橋です。
道路は丸太町通と162号線。
車道に沿って東側だけに歩道橋がくっついています。
その歩道橋の上から左右の大文字の送り火を安全に見ることができます。
花園駅のほうを見れば、線路の向こうに右の大文字。
電車といっしょに送り火を見ることもできます。
双ヶ丘のほうを見れば、左の大文字がよく見えます。
所在地 | 京都府京都市右京区常盤森町 |
アクセス | JR花園駅より徒歩3分 |
双ヶ丘から見る五山の送り火の情報はこちらです。
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https://bigkarasu.com/narabigaoka-kosenkyo.html双ヶ丘立体交差高架橋で五山送り火
嵐山東公園
嵐山といっても
渡月橋あたりはさすがにとても混み合いますので、人混みを避けたい方は
嵐山東公園はいかがでしょう。
嵐山東公園へは、渡月橋を南に渡って中之島を抜けて川沿いに少し歩けば着きます。
普段は人もまばらな広大な公園です。
渡月橋近くから松尾橋あたりまで続く河川敷の公園で、野球場も3面あります。面積は10ヘクタールを超えます。
最寄りの駅は阪急の嵐山駅です。
桂川の向こうに右の
大文字の送り火。
少し北側に目を移せば、桂川の向こうに
鳥居形の送り火。
土手のうえの歩道は歩行者と自転車しか通れませんので安心です。
鳥居は公園のどこからでも見えます。
ここは時代劇の撮影も多く行われた場所。
こんなふうにちょっと目線を下げるだけで、桂川対岸の建物は消え失せて江戸時代以前の風景が現れます。
黄門様ご一行なんかは、よくこの土手を歩いたのではないでしょうか。
嵐山東公園はあまりに広いので、明るいうちに場所をチェックしておく必要があります。大文字も鳥居も見える場所を見つけましょう。
夜は暗いところが多いので、懐中電灯を持っていたほうがいいと思います。
所在地 | 京都市西京区嵐山 |
アクセス | 阪急嵐山駅から徒歩5分 |
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高野
高野の交差点に立つと、ビルばかりで送り火は見えないように感じます。
でも、交差点を少し西へ進めば、高野中学校のうえに右の大文字がよく見えました。
道路の向いはイズミヤです。
所在地 | 京都府京都市左京区高野東開町 |
アクセス | 京都市バス・京都バス「高野橋東詰」下車 |
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https://bigkarasu.com/takano.html高野あたりで大文字送り火