2018年の五山送り火は清涼寺の近くで鳥居形を見ました。
京都市は雨の予報でしたが、日が暮れるまでにまとまった雨が降ってしまい、7時以降はもう降りませんでした。ありがたいことです。おかげで絶妙な空の色を見ることができました。
丸太町通りから渡月橋までは車両通行止めで歩行者天国になっています。
警察は「自転車も降りて押してください」と指導していました。
8時前には渡月橋のまわりの様子を少し見ました。
嵐電嵐山駅から渡月橋にかけて、まあまあの人出。混み混みではありません。
大文字の点火の8時なのに、反対方向に帰って行くひともたくさんです。
きっと地元の方でしょう。聞こえてくる夫婦らしい人の会話。
「送り火見て帰る?」「ええやんテレビで見たら。」
でも渡月橋の上はかなり混雑していました。
橋の上はすでにライトが落とされて、かなりの暗さ。
手すりには人がいっぱいでもう隙間はなさそうでした。
暗いので、写真はわかりにくいですが。
まだ明るい時間に鳥居形の曼荼羅山の近くを少し歩きました。
すでに鳥居形には7つほどの火が燃えており、空は夕焼け。
オレンジから紫に変わっていく空がきれいでした。
鳥居がよく見える通り沿いにも待っている人はほとんどいません。
街灯の下で文庫本を読みながら待つ人の不安な会話が聞こえてきました。
「誰もいないね...。」
さて、田んぼの近くの道沿いに立ち8時半前。予定通り鳥居形に火が着きます。
三日月と送り火。田んぼではずっと蛙の声。近所の人たちの楽しげな会話。風は秋風。合掌。
明るく長く燃え続ける鳥居形の送り火。近所の人々はどんどん帰っていきます。
ついに火は消えはじめます。
パッとは消えず、余韻を持ってだんだん消えていきました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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https://bigkarasu.com/toriigata1.html鳥居形の送り火を見ました(雨上がりの送り火)
京都五山送り火点火時には、ネオン灯、屋外灯、広告灯などはできるだけ消灯に協力しましょう。
消灯時間は8月16日午後7時50分から午後8時50分までの1時間。
(山科区と伏見区を除く)
例年たくさんの会社やお家が消灯に協力していて、街の灯りが落ちれば落ちるほど送り火は見えやすくなり、風情は増します。
京都タワーや、清水寺の夜間拝観のレーザー光「慈悲の光」もしっかり消灯されます。
(青い光が消灯されている清水寺)
もちろん強制ではありませんが、ネオン灯を煌煌と点けたままの会社などが、大勢の人に指さされて非難されているのを見たことがあります。
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https://bigkarasu.com/post-66.html京都五山送り火点火時には灯りを消しましょう
五山送り火・
大文字送り火といえば誰もが思いつく鑑賞ポイントがこの
出町三角州付近。鴨川のYの字になったところ。
賀茂川と高野川の合流する地点です。
鴨川デルタとも。
丸太町通りより北にかかる橋は
送り火鑑賞がしやすいスポットですが、
その中でももっとも有名な
送り火鑑賞スポットといえばここ
出町三角州でしょう。
送り火の夜の鴨川デルタ。
だいぶん昔の鴨川デルタ。あまり変わっていませんね・・・。
広々とした
出町三角州。開放感があります。飛び石を渡るこどもたちが楽しそうです。出町三角州にかかる今出川賀茂大橋から見た景色です。
高野川のほうにかかる1本北側の
河合橋の向こう(上流)を見れば、法の字がよく見えます。
今出川賀茂大橋に立ち東を見ると迫力ある
大文字の送り火が見えます。
賀茂大橋の歩道から。電線はかかっていますが、きれいに大の字が見えます。
写真は賀茂大橋西岸のちょっと北側から見た大文字。
さらにその少し北から。
賀茂大橋より東側の今出川通りの歩道から。
大文字は出町三角州から見て東の少し南に位置します。
(写真:google提供)
今も昔も
鴨川は多くの人が集まる見物スポット。
ただし送り火当日の人出はすごい!
でも、混んでいても川なので開放感はあります。
このへんで送り火を見ようというなら早めに現地に行って、良い場所をキープしましょう。
集中豪雨のため、河川敷におりることが禁止されたのは2014年のこと。警察の指導には必ず従いましょう。
大勢の警察のかたが市民の安全を守っています。
河合橋上に立ち東を向くと正面に
大文字。
河合橋上に立ち北を向けば、御蔭橋の向こうに法の字。
北から見る河合橋。奥に重なるのが賀茂大橋。
賀茂川のほうにかかる1本北側の
出町橋からも大文字がよく見えます。
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https://bigkarasu.com/post-14.html鴨川デルタ(出町三角州)で五山送り火
左大文字は金閣寺の少し北にあります。左に見える池が金閣寺。
(youtubeより)
「金閣寺前」交差点を中心として西大路通からも北大路通からも左大文字はよく見えます。
西大路通と北大路通がつながる地点、カトリック衣笠教会の辺りもよいですね。
火床から見たカトリック衣笠教会。手前の駐車場には入ることはできません。
わら天神前のあたりもよいでしょう。
西大路通りからならだいぶん南に離れても絶えず正面に左大文字の「大」が見えます。
北野白梅町、円町まで下がっても、西院まで下がっても、五条通りまで下がっても見えます。
(googleより)
円町から見る左大文字。
こちらは左大文字の火床から見た西大路通り。どこまでも道の中央が見えています。
通りの真ん中が一番よく見えるので、赤信号の度に大勢が車道に出て来て写真を撮るという珍現象が起きます。
横断歩道で写真を撮る人々。写真の左上の方向に左大文字が燃えています。
(ニュース写真より)
斜めでだいぶん扁平になりますが、金閣寺の門前からも見えます。
船岡山公園もおすすめ。
左大文字はとてもよく見えます。
北大路通りもかなり遠くから左大文字を望むことができます。
こちらは北大路の東端、白川通。遥か向こうに左大文字。
こちらは北大路通り大徳寺あたり。
わたしが撮った2015年の左大文字。北大路通りより北側から。送り火鑑賞レポートはこちら
山の上の様子(youtubeより)
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https://bigkarasu.com/post-13.html西大路通と金閣寺前付近で左大文字送り火
嵯峨の
清凉寺は
鳥居形のお膝元。
道の向こうに鳥居がそそり立ち、臨場感があります。
鳥居形はこんなに低い位置にあるのです。
この辺りに見に来るのはほとんどが近所の人々。それほどの混雑はありません。
きっとKBS京都で
大文字の点火を見てから、ぞろぞろと外に出て来るのではないでしょうか。
服装は完全に家着で、なかにはパジャマのひとも!
点火する様子を近くから見ていると、松明の火が激しく動いているのが見えます。
他の山と違って、親火から火を移した松明を抱えて走り、燭台状の火床に突き立てて行くというやり方をしているからなのだそうです。
鳥居形は、化野念仏寺の参道やその周辺の空き地、田んぼ、畑、駐車場などからもよく見えます。
広い田んぼを目当てに行けば、良い場所が見つかると思います。
写真は瀬戸川の曼荼羅橋。
この辺りからは遠〜くに
右の大文字の燃えるのも見ることができます。
側面から見るので、鳥居の形には見えません。
アクセス:京福嵐山線で「嵐山」駅下車。JR京都駅から市バス28、四条烏丸(阪急烏丸駅)から市バス91で「嵯峨釈迦堂前」下車。
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https://bigkarasu.com/post-12.html清凉寺の北側で鳥居形送り火
広い広い京都御苑。京都市民の憩いの場所です。
夏にはサルスベリのピンクの花が爆咲き。
京都御苑は
大文字送り火を見る人気スポットです。
京都御苑から見た大文字
いつもなら夜は真っ暗な
京都御苑ですが、8月16日だけは
大文字の送り火を見る人のために、中立売南休憩所と中立売南休憩所+PLUSが夜9時まで開いています。8時がラストオーダーとなりますが、ハンバーガーや飲み物も注文できますので、ご利用ください。
(富小路休憩所は普段と同じで午後4時半に閉まります)
駐車場も9時まで延長されますので、車で行くこともできます。
中立売西駐車場のほうに入れれば、9時以降も出庫できますので、焦らないで済みます。
仙洞御所越しの大文字。
大文字は御所の真東方向です。斜面が少し北を向いているので、字形もほんの少し斜めです。
(写真:googleより)
御所の天皇さんから見えやすい山を選んで
送り火がされたとも言われますが、いまは
大文字だけしか見えないようです。
御苑は巨木が多いので、あまり山は見えないのです。
送り火見物の人はけっこう大勢来られますが、
京都御苑はびっくりするほど広いので、あまり混雑した感じにはなりません。
門は清和院御門。
大文字送り火を見るには、清和院御門や乾御門〜京都御所築地塀北側、寺町御門〜仙洞御所南の一部、建礼門前などがいいでしょう。
いろいろな場所から見ることができますので、できれば明るいうちに下見をするといいでしょう。
大文字の火床から見た京都御苑。広く地面が見えているところがけっこうありますね。
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https://bigkarasu.com/post-4.html京都御苑で大文字送り火
吉田山へは、東側の神楽岡コースの道を登りましょう。
途中の斜面の至る所から遮るもののない
大文字を見ることができます。
そこは大正時代に谷川茂次朗が作った高級貸家住宅群。トータルコーディネイトされていてとても落ち着いた雰囲気の場所です。当時は京大の先生たちが借りたのだそうです。
大文字がきれいに見えるところは無数にありますので、好きな場所を探してみてください。
(吉田山から見る大文字)
北のほうへ歩くと法の字も見えます。
吉田山の上まで登ってしまうと、木が繁っていて、眺望のあるところは少なくなります。
わかりやすいのは吉田山山頂の休憩公園と、カフェの
茂庵です。
山頂の公園は以前は汚いかんじでしたが、現在はきれいに整備されて東屋があり、大文字が見えるように樹木の剪定もされています。
ばっちり大文字の字形が見えます!
太文字になっているように見えますが。
大正末期に建てられた
茂庵。
茂庵は予約が必要ですが、窓の両側の「大」と、「船形」「鳥居」を見ることができるスイートスポットです。
茂庵の西側の窓の向こうには
左大文字。
詳細はこちら
>> 茂庵 公式サイト
吉田山には北側からも登れます。距離は短いもののけっこうな斜度で息が切れます。さすが京都の誇る末端膨隆丘!
こちらは竹中稲荷神社。吉田山山頂や茂庵より南側です。
吉田山のふもとの
吉田山荘では大文字送り火の鑑賞会を行っています。
吉田山を下りても、
大文字はこんなによく見えます。
神楽岡通りまで下りてきました。大文字は高い位置にありますね。
大文字の火床から神楽岡を見てみるとこんなかんじ。
窓から大文字が見えるお宅や建物もいっぱいありますね。いいなあ。
11月下旬紅葉シーズンの大文字。
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https://bigkarasu.com/post-16.html吉田山、神楽岡、茂庵で五山送り火
五条通りに面して建つ大きなイオンモールが
イオンモール京都五条。
この
イオンモール京都五条の最上階駐車場から
五山送り火の多くを見ることができます。(妙法以外の4山の送り火が見えます。)
警備員さんも配置されていますし、送り火の時間になると照明が落とされ、鑑賞しやすいように配慮されています。
イオンモール京都五条は、夜11時まで営業しています。送り火が終わってからもまだまだ楽しめます。
夏のイオンモール京都五条。
そのむかしはイオンモールハナといいました。写真はハナのころのもの。
イオンモール京都五条の駐車場は1700台。
平日休日ともに3時間まで無料。
その後2時間は30分100円。
となっています。(料金体系は取材当時のものです。)
屋上の駐車場の様子。(全国のイオンモールと同様、コンクリートの塀はけっこう高いです。)
昼間でもふたつの大文字はくっきり見えました。鳥居形も見えました。
写真では見づらいですが、右の大文字。
左大文字のすぐ右に食い込んでいるのが船形です。
送り火は船が大に食いこんだ状態。
当日は最上階駐車場にクルマを停めることはできませんので、エレベーターかエスカレーターで登ります。
ショッピングゾーンでスターバックスなどの飲み物や、銀だこなどの軽食をテイクアウトして屋上にあがるのも楽しいです。
(せっかくですのでイオンでたくさんお買い物を!)
ちょっと外壁が高いのが難点ですが、高い料金を払わなくても
送り火が鑑賞できる京都市民の
穴場スポットとなっています。
※ 100円ショップで売っているようなコンパクトで軽い踏み台を持っていくと便利です。背の低いひとはなにかしら対策をしたほうがよいと思います。(ダイソーでは400円だったと思います。)
一階下の5階駐車場は、塀がすこし低いので見やすいです。ですが、こちらは開放感も風情もありませんのでおすすめはしません。
イオンモール京都五条公式サイト
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https://bigkarasu.com/post-26.htmlイオンモール京都五条で五山送り火
二条城の北に建つホテルルビノ京都堀川からは「大文字」「妙法」「船形」「左大文字」の送り火を見ることができます。
鳥居形だけが見えません。
ルビノ京都堀川では宿泊プラン「五山送り火観賞と舞妓さんの夕べ」を用意しています。
五山送り火を鑑賞するだけでなく、舞妓さんの踊りや一緒の記念撮影もできる特別なプランとなっています。
舞妓さん >> ディナー(和洋折衷の特別コース) >> 送り火鑑賞 という流れになっています。
翌朝はレストラン「ブランヴェール」で、京のおばんざいなど和食と洋食メニューのブッフェを。>>ルビノ京都堀川の予約状況をいますぐ見てみる
ホテルルビノ京都堀川
京都府京都市上京区東堀川通下長者町下ル3-7
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https://bigkarasu.com/rubinokyotohorikawa.htmlホテルルビノ京都堀川で五山送り火
阪急「西院駅」近くに建つリノホテル京都では、五山送り火を鑑賞する宿泊プランを用意しています。
送り火を鑑賞するのはリノホテル京都の建物ではなく、お隣の冨士ビルディング屋上になります。>>リノホテル京都の予約状況をいますぐ見てみる
送り火は、妙法の文字が少し欠けるものの、全ての送り火が見えます。
特に左大文字・船形・鳥居形はきれいに見えるそうです。
チェックインのときに大文字鑑賞チケットを受け取り、時間になったらとなりの屋上に上がるという気楽なプラン。お値段も手頃です。
夕食はついていないので、各自が自由にとることになります。
鑑賞のときには、缶ビールかソフトドリンクがもらえるというこれも堅苦しくないかんじです。
翌朝のごはんはついています。
ホテル2階レストラン「ルヴァン」で40種類の和洋ビュッフェになります。
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https://bigkarasu.com/rhinohotelkyoto.htmlリノホテル京都で五山送り火