京都五山の送り火ヘッダ画像

「大文字焼き」と一致するもの

御薗橋
御薗橋周辺では北西方向に船形がかなり大きく見えます。
御薗橋から船形
 

御薗橋の少し上流から見た船形。(googleより)

御薗橋から船形

  

船形の送り火地図
かなり遠方になりますが、南東方向には大文字もよく見えます
御薗橋から大文字

アクセス:JR京都駅から市バス9、快速9、阪急河原町駅、京阪三条駅から市バス37で「上賀茂御薗橋」または「西賀茂車庫前」下車。


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京都で「大文字焼き」ということばはなぜか禁句のような雰囲気を持っています。
大文字焼き」と聞くと無性にいやがるひとは確かにいます。
大文字焼きって・・・大判焼きとちゃうねんから」とか言うて。


大文字送り火」「五山の送り火」というのが現在の公式の呼び方です。
まとめて「大文字五山送り火」とも。

音のない静かな宗教行事ですから、送り火のほうがイメージにも合っていますね。
「焼き」ではなんだか威勢がいいというか騒がしいような、お祭りっぽいような...。


ただし、江戸時代には京都でも「大文字焼き」と呼んでいたという記録があります。
『如意ヶ嶽観世音并大文字焼略記』(江戸時代の書物 詳細は不明ですが)
昭和になってからも多くの京都人が大文字焼きと呼んでいます。
あんまりムキになって「大文字焼きではない!」というのはあさはかで大人げない...。
庶民の歴史的には大文字焼きが先。由緒正しいのは「大文字焼き」でしょう。


ことばは変化するもの。
昔は「大文字焼き」が正解で、「送り火」は明治以後に浸透しはじめた呼び方。
五山の送り火」となるとかなり最近で、昭和以降でしょう。(戦後という説もあります)
公の立場でない京都の地元の人は平気で「大文字焼き」という人も多いのです。




京都西陣生まれの入江敦彦氏の京都本『京都人だけが知っている』の中にも「大文字焼き」と書かれています。



祇園出身の杉本彩さんも「大文字焼き」と呼んでいます。(ネットで叩かれてましたけども)



松本清張氏の小説「火と汐」の中でも、大文字焼きと五山の送り火の両方の表記があるが、大文字焼きが優勢。


大文字焼き」をいやがる人は、わりとここ最近の京都人かもしれません。
歴史を学べば、「京都には大文字焼きなんてあらしまへんえ」などというシニカルな発言はできなくなるはずです。
物事を断言する人はたいてい勉強不足の人。
京都の大文字焼きが全国に広がり、各地の大文字焼きとなり、そのあとで本家の京都がハシゴを外して、大文字焼きと呼ばなくなったという経緯でしょうか。


こんなニュアンスかも。

『"超"地元民は「別にどっちでもいーやん」と言いますが、出没する"自称"京都マニアとか、京都ブランドを鼻に掛ける最近引っ越してきたヨソサンが怒ります』
(yahoo!知恵袋より引用)

『8月に入りまして「五山の送り火」の呼び方でドヤ顔するおっさんが出没する季節になってまいりました。』
(X 旧ツイッターより)
 



結論としては、
大文字焼き」も「大文字送り火」もどちらも間違いではない。
公式には「大文字送り火」。 保存会が送り火と呼んでいるのでこれが公式の呼び名です。
大文字焼き」は通称・俗称。

そもそも会話では、「五山」も「焼き」もつけずに単に「だいもんじ」という人がもっとも多いと思います。
妙法も船形も「だいもんじ」!(すごくテキトーです
あるいは敬称をつけて「だいもんじさん」(これはけっこう年配の方か)。
あるいは単に「送り火」という人も多いです。

ニュースで「大文字焼き」ときくのは違和感があります。俗称だから公的なものには使いません。


「大文字山焼き」というと、完全にペケです。
若草山のような山焼きではないということで。






ちなみに大文字焼きと呼ぶ行事には次のようなものがあります。
● 秋田県大館市の大文字まつりの鳳凰山大文字焼き
● 神奈川県足柄下郡箱根町で行われる箱根大文字焼き
● 静岡県三島市で行われる三島大文字焼き。京都の2倍の大きさだそうです。
● 山梨県笛吹市一宮町の大文字焼き。
● 栃木県佐野市の三毳山(みかも山)で行われる三毳山大文字焼き


大文字焼きは関東に多いようです。
だから関東の人は自然に大文字焼きと言ってしまうのでしょう。
でも、箱根大文字焼きの始まった大正時代には、まだ京都でも「大文字焼き」のほうが優勢だったはず。(五山送り火という名称はまだ存在しません)
ですから、京都にならって大文字焼きという名前をつけたわけで、大文字焼きという呼び方を関東の人に広めた張本人は本家京都だとも考えられるのです。


参考になる本:
京都の祭り暦/森谷 尅久
京都の祭り暦 (Shotor travel)


京都大不満/嵯峨 徳子
京都大不満

京都人だけが知っている/入江 敦彦
京都人だけが知っている (宝島SUGOI文庫 D い 1-1)





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2017年の秋田県大館市の大文字焼きは右肩にハートがついた犬文字焼きになって話題を呼びました。

犬文字焼き
(写真は産経新聞より引用)

点火の時間は京都の五山の送り火と同じ8月16日午後8時ちょうど。

鳳凰山には最初はちゃんと「大文字焼き」が現れ、あとから発炎筒200本によるハートが出て「犬文字焼き」に!

さらに花火も打ち上げられ、お祭りムードが高まります。

もちろん意味はあります。ここは秋田犬発祥の地。さらには有名な忠犬ハチ公の生誕地。

全国各地で行われる大文字焼きとは差別化できる楽しいアイデアだと思います。

ご先祖を慰霊する行事でもあるため、事前の意見交換はしっかり行って決めたそうです。


大文字焼き1時間に対して、犬文字焼きは10分ほどだったとか。

犬文字焼き」は2009年につづき2回目。
前回は投光器で点を入れて「犬」にしたもので、ハートの犬は2017年が初めて。


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