五山送り火の中で最も歴史が古いといわれる「大文字」。
京都東山の如意ヶ嶽の支峰 大文字山の西向き斜面にあり、五山送り火の中でも最大規模です。
標高の高い位置にあるので、遠くからでもその送り火をみることができます。
例年8月15日昼頃から16日昼頃まで銀閣寺門前で護摩木の受付が行なわれます。
護摩木には人々の様々な思いが書き込まれます。
家族の無事息災であったり、癒したい病名であったり。
【大文字 護摩木の受付】
15日 12:00〜20:00
16日 6:00〜14:30(なくなり次第終了)
銀閣寺門前 護摩木 300円
午後8時に山上にある弘法大師堂の灯明から松明に灯を移し、大の字中心部の火床「金尾(かなわ)」に点火された後、合図により一斉に点火します。
75カ所の火床に、膨大な量の赤松の割木を積み上げ、燃え上がらせます。
弘法大師堂の中では浄土院の住職さんが読経を続けます。
弘法大師堂
京都新聞によると大文字送り火の起源には3つの説があるそうです。
空海説
平安時代初期に、弘法大師(空海)が始めたという。 かつて大文字山麓にあった浄土寺が大火に見舞われた際に、本尊・阿弥陀佛が山上に飛翔して光明を放った。 この光明を真似て実施した火を用いる儀式を、弘法大師が大の字形に改めた。足利義政説
室町時代中期、足利義政が始めたとする説。 1489年、足利義政が近江の合戦で死亡した実子・義尚の冥福を祈るために、家臣に命じて始めた、という。 大の字形は山の斜面に白布を添え付け、その様子を銀閣寺から相国寺の僧侶・横川景三が眺め定めた。近衛信尹説
江戸時代初期に、近衛信尹(のぶただ)により始まったとする説。 1662年に刊行された「案内者」には、「大文字は三みゃく院殿(近衛信尹のこと)の筆画にて」との記述がある。 信尹は本阿弥光悦、松花堂昭乗とともに当代の三筆といわれた能書家だった。
大文字の送り火がよく見えるスポットは、出町柳の鴨川デルタ・賀茂川堤防・鴨川と賀茂川にかかる橋・吉田山・銀閣寺道・京都御苑 &more!
● 出町柳の鴨川デルタ
● 賀茂川堤防
● 鴨川と賀茂川にかかる橋
● 吉田山・神楽岡
● 銀閣寺道
● 京都御苑
2014年の大文字送り火。銀閣寺前町公園から。
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