2015年のお正月にはたくさん雪が積もりました。なんでも京都市内に20センチ以上の雪が積もるのは61年ぶりとかで、ニュースでも取り上げられていました。
お隣の滋賀県には申し訳ないような積雪ではありますが。
雪の日には五山の字形のところはそこだけ真っ白になりますので、よく目立ちます。
バスで乗り合わせたとなりのおばちゃんは船形を見て、「あッ!あんなところにスキー場があった!!」と声をあげていました。(旦那さんに「船形やがな」と教えられていました。)
そんな船形を御薗橋のたもとから。
確かにスキー場に見えます。線がリフトの線に見えます。
御薗橋から大文字を望む。いわゆる
白大文字です。
こちらは上賀茂橋上から見た船形。
北山通から見る妙法の妙の字形。バスの窓から撮りました。
下鴨神社の近くの御蔭橋から見る高野川と法の字形。
同じく御蔭橋から見る大文字。
賀茂大橋から見る高野川と法の字形。鴨川三角州・鴨川デルタ・出町三角州などいろいろな呼び名がある鴨川の合流点。
賀茂大橋から見る大文字。
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https://bigkarasu.com/shirodaimonji2.html雪の日の五山の風景
毎年同じですが、今年も京都市のホームページに五山送り火の際のお願いが掲載されています。
1.登山禁止のお願い
2.消灯のお願い
3.時間変更のお知らせ
4.ドローン(無線飛行物)の使用禁止
ひとつめ。
登山禁止は例年の通り。
送り火保存会の方々は暗い山道を荷物を持って行き来しますので、余計な登山者や見物人がいるとたいへん迷惑になります。円滑な点火作業にも支障をきたしますし、煙を吸ったり火事の危険もありますので、送り火当日の五山への登山はやめましょう。(元々右大文字以外は登れません。)
ふたつめ。
五山送り火の8月16日夜7時50分から午後8時50分のあいだは、ネオン灯・屋外灯・広告灯はできるかぎり消灯してください。
もちろん強制力はありませんが、送り火は強烈なネオン灯に比べると弱々しい灯りですから、情緒は失われます。
罰則もありませんが、人の集まる場所でよく耳にします。
「あの○○○の広告、消しとらへん。あの会社迷惑な会社やなあ...。」
とつぶやく声。
3つめは2014年からの送り火点火時刻変更のお知らせです。
といっても5分の変更です。
妙法の点火が8時10分から8時5分に。
船形の点火が8時15分から8時10分になります。
これで五山が右大文字の8時丁度を皮切りに、5分刻みで点火されていくようになったわけです。
4つめ。
2015年から五山の送り火でのドローンの使用禁止の呼びかけが始まりました。
大勢の人が集まりますので、落下事故はどうしても避けたいところ。
くわしくは京都市情報館の公式サイトへ
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https://bigkarasu.com/onegai.html五山送り火 京都市からのお願い
たった1時間足らずで消えてしまう五山の送り火。
人によっては「あっという間」と感じるかもしれません。
送り火を見たあとに行ける夜間拝観のお寺はないものか。
いくつかあります。
高台寺の燈明会(とうみょうえ)
高台寺さんでは毎年8/1〜8/18の期間、夜の特別拝観を行っています。
8/18が豊臣秀吉の命日だからです。

参道には900張もの提灯が灯され、開山堂や庭園もライトアップされます。
時間は夜10時まで。(ただし、9時半までに入らなければいけません)
拝観料は昼間と同じ600円です。
最初から高台寺の境内で送り火を見るのもよいですね。
京都定期観光バスの『高台寺ライトアップと大文字送り火』プランにも組み込まれています。
http://www.kodaiji.com/
(昼間に高台寺境内から見た祇園閣と左大文字)

清水寺の夜の特別拝観(千日詣り)
清水寺は夕方にいったん閉門し、夜7時から夜間拝観が行われます。
19:00(開門)~21:30(受付終了)/10時閉門
大人400円
遠くからも見える一筋の青い光とともに堂宇がライトアップされ、荘厳な雰囲気です。
ここでも送り火は見えますので、最初から清水寺で送り火を見るのもよいでしょう。
「左大文字」「船形」「鳥居形」の3つの送り火が見えます。
千日詣りは1日のお参りで千日分のご利益があるといわれる期間です。
http://www.kiyomizudera.or.jp/
(昼間に清水寺境内から見た左大文字)

見えにくいですが、鳥居形も。

壬生寺
壬生寺の万燈供養会も8月16日が最終日。
たくさんの灯りが点り、舞台では精霊送り施餓鬼法要が行われます。
ただし時間は21時までとなっています。
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https://bigkarasu.com/after-okuribi.html送り火のあとに行ける夜間拝観のお寺
井筒八ッ橋本舗さんの三笠
五山の送り火バージョンです。
あんといっしょに生八ッ橋がぺろ〜んと入っています。
こんがりキツネ色の皮に焼き印で五山の送り火が。
送り火の字形に忠実なデザインで、
左大文字と右
大文字が違います。
井筒八ッ橋のお店とタカシマヤで
送り火の当日まで買うことができます。
【井筒八ッ橋本舗】
五山の送り火 井筒の三笠 5個入り 630円
高島屋の通販サイトで
井筒八ッ橋をチェックしてみましょう。
》 》 井筒八ッ橋の和菓子を見てみる
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https://bigkarasu.com/idutsu.html五山の送り火 井筒の三笠
京都市にも次々と新しいマンションが建てられています。
ご存知のように京都市には景観条例で建物の高さ制限がかけられているために、のっぽのビルはとても少ないです。「鴨川・賀茂川から見上げた大文字の送り火」という項目もあって、五山の送り火の鑑賞の妨げにならないよう配慮されています。
昔なら暗黙の了解として、「東寺の塔よりも高いものは建てない」というルールがあったくらい。
東寺の五重塔の高さは57m。
京都駅ビル60mが建てられるときもずいぶんと議論になりましたね。
さて、建物の高さ制限も北のほう北大路あたりに行くと中心部よりは緩やかですので、ある程度の高さのマンションも建てることができます。
2015年1月現在、これから販売されるマンションを見てみると、
たとえば、「オークプレイス京都北大路」があります。
五階建てのマンションで、屋上のテラスからは左大文字や船形、妙法の送り火を見ることができます。
五山の送り火がいっぺんにたくさん見える船岡山公園には徒歩で6分。
ぜひ五山送り火が見えるマンションに住みたい!というかたは早めにパンフを取り寄せて検討しましょう。
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https://bigkarasu.com/suumo1.html五山の送り火が見えるマンションに住もう
7月の終わりの大文字は、大の字が緑の「緑大文字」。
今出川通から。

当たり前かと思われるかもしれませんが、8月に入り送り火の16日が近づくと、大文字は延焼のないように顔剃りされて、枯れ草色になることがありますので、緑大文字も季節感のある姿といえるかもしれません。
冬の白大文字はこちら。
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https://bigkarasu.com/post-74.html夏の緑大文字
終了しました。
JTBの日帰り大文字送り火観賞ツアーの紹介です。
出発は難波または梅田。
二条城のそばの京都全日空ホテルでディナーをいただいたあと、ホテル屋上で大文字送り火を観賞します。舟形と左大文字もよく見えます。
くわしくはこちら
ディナーは、「京都府の現代の名工」(平成22年度)受賞の総料理長・松村靖氏が手掛けるJTB旅物語限定の和洋折衷特別メニューとなっています。
夕食のときには舞妓さんがお出迎えしてくれるそうですよ。
開催は2012年8月16日。
料金は14,800円(大人、子供とも)
ホテルの送り火鑑賞ディナーだけでも15,000円の価格ですから、お得といえますね!
詳細とご予約はJTBのオンラインサイトで。
字送りと京都全日空ホテルで食す 旅物語特別おもてなしディナー 日帰り
【行程】
難波(14:00発)=梅田(14:30)=〈名神〉=◎上京区・京菓匠鶴屋吉信(四季の季節感を大切に、京都人の美意識によって創作されてきた和菓子の数々)=◎二条・京都全日空ホテル(旅物語特製おもてなしディナー/早めの夕食後、屋上にて古都の風物詩大文字送り火を観賞)=〈名神〉=梅田(23:00頃)=難波(23:30頃)
※ 屋上での観賞は立ち見になります。椅子などは用意されていません。
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https://bigkarasu.com/post-72.html大阪から日帰りで大文字送り火を観賞
雪の日に見られる「白大文字」のことではありません。
2012年の3月11日に京都市立第三錦林小学校の保護者や児童たちが大文字山に「白い大文字」を作ります。
火床で画用紙を掲げて、「大」を描き出します。
東日本大震災から1年。
復興を祈願するための小さな表現です。

(テレビニュースより)
時間は午後2時46分。
大文字が見える場所にいたなら、見上げてみてください。
》 》 大文字が見えるスポットはこちら
》 》 大文字送り火の基本情報はこちら

当日の47NEWSより
3月11日、五山送り火の大文字で知られる京都市左京区の如意ケ嶽で、近くの第三錦林小学校に通う児童ら約350人が東日本大震災の犠牲者を追悼するため、白い紙や布を持って「大」を人文字で描いた。
児童らは地震発生時刻に黙とう。「子どもだから被災地に行けないけど、応援しています」などとメッセージを寄せ書きした布や画用紙を高々と空に向かって掲げた。
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https://bigkarasu.com/post-71.html小学生が画用紙で白い大文字
丹波大文字で有名な福知山市の
姫髪山(標高406メートル)に登りました。
丹波大文字の送り火は1952年に始まり、60年も続いています。
福知山市街のどこからでも見えるくらい高い位置に大の字があるので、草刈りや火床の整備に何度も登る保存会の方々の苦労は並大抵のことではないでしょう。
82歳の方も毎年登って作業していると両丹日日新聞にありました。
スーパーマンです。
登山道は長安寺の墓地のところから始まります。

最初は緩やかな道なのですが、途中からどんどん急になっていきます。
山道はぬかるんでどろどろで滑りやすいです。
実際滑った靴跡もたくさん・・・。
沢ガニが横切り、カエルがぴょんぴょん跳ぶ道です。
大の字形の斜面は急斜面・・・というより崖!
危機感を感じるほど。
京都市の五山にはないワイルドさです。(「法」の字よりさらに急)
一体誰がこんなところで送り火をやろうと言い出したのか・・・・!?

落ちたらたいへん!

眼下には福知山市街が広がり、右には親不知。左には鬼ヶ城と烏ヶ岳が見えます。
炭にはこおろぎが。
上はすでに秋でした。

消し炭を少しいただきました。
姫髪山 交通アクセス
所在地 | 京都府福知山市奥野部 |
アクセス | 福知山駅からタクシーで10分ほど |
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https://bigkarasu.com/himegamiyama.html丹波大文字 姫髪山 登山
左大文字 消し炭登山
五山の送り火の翌日、2011年8月17日に左右の
大文字の消し炭を拾いに山に上がりました。
まずは
左大文字。
金閣寺のすこし北にあるカルメル会修道院の敷地を通って登山口へ。
保存会のみなさんが汗だくで後片付けの作業中でした。
ここはいつも風が吹き渡って心地よいです。
大文字 消し炭登山
次に銀閣寺門前を通って
大文字登山口へ。
左大文字に比べると標高が高いので、山登りです。
(普段から運動している方には軽いかもしれませんが)
大勢の方とすれ違います。ほぼ全員が「こんにちは!」と元気よくあいさつしてくれます。(へろへろになっている人以外)
右の
大文字の消し炭は厄除として大人気なので、
翌日のお昼過ぎではもはや細かいカケラしか残っていません。
軒下に半紙でくるんでつり下げるような大きなものはもうありません。
大きいのは夜のうちになくなるそうです。
小学生も大勢来ていました。
「さあ、みんなで消し炭を拾いましょう〜!」なんて言って、どんどん拾っていってます。
わたしも彼らに混じって細かい
消し炭のカケラを拾ってきました。
帰り道には大文字保存会の理事長さんとすれ違いました。忙しそうでした。
2011年もお裾分けしますので、
「京都は遠いなあ」という方、
「遠くはないが、山登りはしんどいなあ」という方はご利用ください。
健康な方は是非大文字に自分で登りましょう!とても気持ちがいいですので。
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https://bigkarasu.com/2011keshizumi.html大文字・左大文字の消し炭登山